「梨」たっぷり含まれた水分とミネラルが渇いたのどと体をうるおします
梨といえば以前は青梨の「二十世紀」と赤梨の「長十郎」が代表格でしたが、今では三水(さんすい)と言われる新水(しんすい)・幸水(こうすい)・豊水(ほうすい)が人気です。
さらに最近では洋梨や中国梨も出回るようになり、またひとつ違った味わいの梨を楽しむことも出来るようになってきました。中国梨は日本梨と同じくシャリシャリした食感が特徴ですが、追熟させて芳香を楽しみます。洋梨は「サンドペアー」と呼ばれる日本梨に対して「バターペアー」と呼ばれ、なめらかな食感と追熟されて高められた豊かな香りが特徴です。同じ梨とはいえあまりにも違う味わいのため、なかなか受け入れられませんでしたが今では洋梨を買う人も増えてきましたし、反対にアメリカでは「二十世紀」が人気を高めているそうです。
また、梨の世界でも品種改良が進み、近々「二十世紀」をさらに甘くした「二十一世紀」や、梨とりんごをかけ合わせた「りんご梨」や「梨りんご」などが市場に登場します。
歌舞伎界のことを梨園(りえん)というのは中国の皇帝が梨の花の咲いている庭で演技を教えたことからきているそうです。梨には石細胞と呼ばれる不消化性の物質があり、これが梨のザラザラした食感のもとです。