お求め安く食べやすい「デラウエア」は、夏バテ君にもぴったりのデザートです
ぶどうは果物の中では世界で最も古く最も広範囲に栽培されてきた果物で、量的にも一番多く作られています。
それというのも生命の水=ワインの原料として5000年もの昔から人々に珍重されてきたからで、ピラミッドの内部にもぶどう酒の絵が残されています。
世界的に見るとぶどうの生産量の80%がワインの原料とされていますが、日本に限って言えば90%がフルーツとして生で食べられ、ワインやジュースなどの加工用はわずか10%に過ぎません。
デラウエアは巨峰と共に日本のぶどうの二大品種で、小粒で甘く、ジベレリン処理によって種なし化され、さらに食べやすくなっています。
ジベレリン処理とは、ぶどうの花がつぼみのうちにジベレリンという名の植物性のホルモン剤をつけるもので、デラウエアばかりでなく巨峰やピオーネなどの種なし化も進んでいます。
ぶどうは糖分が14~20%ととても高く、しかもその糖分はブドウ糖と果糖がほぼ同じ割合で含まれています。ブドウ糖や果糖は他の糖類にくらべて分子量が小さく、消化吸収されやすくなっています。ですから疲れた時のおやつや、病中病後の栄養補給、夏バテにもぴったりです。
また、皮や種にはワインブームですっかり有名になったポリフェノールが多く含まれており、心臓病や動脈硬化に効果があり、血をサラサラにするといわれています。
ぶどうという名前は古代ペルシャ語のブーダウから来たもので、これが中国から伝わり、ぶどうとなって日本に伝えられました。