ゆりね

真っ白で滋味豊かな「ゆり根」は薬効もたっぷり

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ゆり根とはゆりの根っこ、その名の通りあの美しい百合の花の球根です。百合という名の由来も、ゆり根の鱗片(りんぺん)が幾重(いくえ)にも重なり合っているところからついたそうです。

ほんのりした甘味と苦み、ほくほくした食感が持ち味のゆり根ですが、古くにはもっぱら薬用として使われていました。今では苦味の少ない品種を食用として栽培するようになり、その95%が「小鬼ゆり」の球根、残りの5%程が「山ゆり」や「鬼ゆり」です。

見かけによらず高カロリーでビタミン類も少々あります。食べた感じもいも類に似ていますが、加熱によるビタミンCの損失が少ないところも同じです。食用のゆり根の花も美しいのですが、良い球根を採るためにつぼみの時期に摘み取られてしまいます。ちょっとかわいそうですね。

効用

滋養強壮・利尿・咳・痰・精神不安・高熱の予後・腫れ物の解毒に効果があるとされています。

おいしく食べるには

  • 少しでも乱暴に扱うとすれ傷がつき赤く変色します。新聞紙でくるむか、おがくずに入れておけば長持ちします。
  • ところどころ黒っぽくなっていても削り取って使えば問題ありませんが、紫がかったものはやや苦みが強いようです。
  • 甘煮・含め煮・きんとん・ゆり根ご飯・茶わん蒸しの具や、さっと茹でてサラダや和え物に、ゆり根団子の蒸し物や揚げ物もおいしいものです。タルトやブラマンジェ、中華風のアメがらめなどお菓子の素材としても使われます

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