そら豆

「そら豆」は初夏の味わい、薬効もさまざま滋味豊かな食品です。

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「そら豆」は北アフリカ原産で、もっとも栽培の古い豆のひとつ、4000年もの昔から作られてきました。

現在そら豆といえば、ビールの友として塩ゆでされる青々とした姿をまず思い描かれますが、これは未成熟な豆を若採りして野菜として食べる食べ方です。完熟させたものは茶色で、煮豆(おたふく豆)やフライビーンズ、甘納豆、みそ、練り飴などに加工されます。

「そら豆」の名前は空に向かって莢が付くところから「空豆」とつけられたものですが、中国では莢の形が蚕に似ているところから「蚕豆」の字が当てられます。日本でもこの字で表記される場合もありますが、地方により「夏豆」「唐豆」「大和豆」など他の呼び名もあるようです。

「そら豆」のことを「一寸豆(いっすんまめ)」と呼ぶこともありますが、これは豆の大きさが一寸(3cm)と大粒のそら豆のことを呼ぶものです。

「そら豆」は莢(さや)から出すとすぐ固くなり、味も栄養価も落ちてしまいます。買うときは必ず莢付きのものを求め、すぐに使い切りましょう。余分に手に入った時はゆでて冷凍しておきましょう。ハウス物から北海道産まで産地の違いで、年の初めから夏の終わりまで味わえますが、一番の旬は5月です!

効用

疲労回復・食欲増進・むくみ改善・高血圧・便秘・高コレステロール・貧血・いらいら・消化器系機能の強化に効果があります。

おいしい栄養

  • ビタミンB1・B2が多く、体内の代謝を円滑にし、疲労回復に役立ちます。イライラや夏バテにも効果大!
  • 食物繊維が豊富なので便秘や高脂血症・高血圧にも効果があります。特に薄皮を付けたまま食べると、この効果は大きくなります。
  • カリウムも多いので高血圧やむくみの改善に効果があります。
  • 鉄分も多いので貧血の予防になり、たんぱく質が飲酒時の肝臓を守る役目を果たします。

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