「新じゃが」は人気者!若々しい味を楽しんで下さい
「じゃがいも」は南米原産のナス科の植物で、日本へは慶長年間にジャワのジャガタラ(インドネシアのジャカルタ)から渡来したのでジャガタライモ→ジャガイモと呼ばれるようになりました。
男爵とメイクイーンが主要な品種ですが、新じゃがはほとんどが男爵いもを早採りしたものです。じゃがいもの一番の産地は北海道ですから、本来の新じゃがは4月ぐらいに出回りますが、人気があり高値で取り引きされるため多くの産地が新じゃが市場に参入し、長崎産のものやハウスものなどが早い時期から出荷され、1月頃から新じゃがが手に入ります。
水分が多くみずみずしいのですが、男爵特有のほっくりした感じはありません。皮が薄く柔らかいので、水にしばらくつけて洗うだけでも簡単に皮がとれます。きれいに洗ってあれば皮つきのまま煮たり揚げたりしてもおいしくいただけます。じゃがいものビタミン類は皮の近くに多いので、栄養学的にも皮つきは良い調理法です。
そうそう最近のミニ野菜ブームで直径3~4cmほどの「ベビーポテト」という品種が出回っています。これは新じゃがかどうかは別の話。新じゃがは小さいというイメージがありますが、大きなものもあるそうです。
男爵いもはアイリッシュ・コブラーという品種ですが、川田男爵が日本に導入したところから男爵いもと呼ばれるようになりました。肉質が粉質でホクホクしているので、粉吹きいもやマッシュポテトなどに最適です。メイ・クイーンは五月祭の女王。その名の通り五月頃が一番おいしいと言われます。粘質で男爵に比べ煮くずれしにくいので、煮込み料理や炒め物、揚げ物などにむきます。