寒くなるとおいしくなる「かぶ」、葉っぱも捨てずに食べましょう。
一般に「かぶ」といえば白くつややかな小かぶを連想しますが、日本各地で80をこえる品種が栽培されており、特大の「聖護院」や「野沢菜」などもかぶの一種です。
かぶには大根と同じくジアスターゼやアミラーゼなどの消化を助ける酵素類が豊富に含まれており、食物繊維もたっぷりです。
しかし、特筆すべきはその葉の高い栄養価で、β-カロチンやビタミンCなどのビタミン類はもちろん、カルシウムやカリウム、鉄分などのミネラル類も豊富。むしろかぶの玉より葉の方が優秀な健康野菜と言えます
かぶの葉は春の七草では「すずな」と言われ、優れた緑黄色野菜です。小松菜や吹立菜などもかぶの葉から改良されたと言われています。地物のかぶは、白くつややかで美しくみずみずしくて、本当においしいかぶで、どこに出しても胸を張れる出来です。郷土料理「かぶら寿司」にはしかりとした歯ごたえのある青かぶらがお勧めです。