糸うり

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かぼちゃ界の異端児「糸うり」は、シャキシャキさっぱりした不思議な食材です。

ペポかぼちゃの一種で、茹でると果肉が糸状にほぐれるところから「糸うり」。「そうめんかぼちゃ」「金糸うり」「なますうり」など様々な名で呼ばれる。全国的な市場にはほとんど出回らず、生産地の市場で見かける程度。糸状にしたところで、酢の物やサラダ、あんかけ風にしても良し。ただし茹ですぎは禁物。

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かぼちゃには「日本かぼちゃ」「西洋かぼちゃ」「ペポかぼちゃ」の3種類ありますが、「糸うり」はペポかぼちゃの一種で、同じ仲間にはズッキーニやテーブルクイーンなどがあります。

「糸うり」は大変珍しい野菜で、ゆでて果肉をかき出すと糸のようにほぐれます。そのため「金糸うり」「そうめんかぼちゃ」「なますうり」などと呼ばれています。

食べた感じもかぼちゃとは程遠く、シャキシャキしてさっぱりとしています。大根の千切りをさっとゆでたようなといえば、やや近いでしょうか。

最もかぼちゃらしいところは、その皮の硬さと貯蔵性の高さでしょう。夏が旬ですが秋口まで充分もちます。

あまりメジャーではない「糸うり」ですが、その来歴は意外に古く、19世紀末に中国から渡来し、日本人の嗜好に合ったため各地に根付いたそうです。

しかしながら現在では、食べ方を知る人も少なく店頭でもあまり見かけられません。(能登野菜)

ペポかぼちゃはメキシコ原産で、紀元前から栽培されていたようです。一般的には味は淡白で、見た目に変わったものが多く、観賞用の品種もあります。糸うりの栄養価は、他のかぼちゃとはまったく違い、ローカロリーでカロチンも低めです。食物繊維はやや多く、ビタミン類も他のかぼちゃと比べると少なめです。

旬の時期

7月~8月

主な産地

柳田村・崎浦・花園地区

効能

便秘・食欲不振・高血圧・高脂血症に効果が期待できます。

おいしく食べるには

  • 繊維が横に巻いているので輪切りにしてゆでます。切った後、種とわたを取り除いてゆでてください。このときゆですぎは禁物です。サクサクした歯ざわりを残すように注意してください。
  • ゆでた後は水に取り、手でかき出します。糸状にほぐれてきますので、水にさらし、よく水気を切って使ってください。
  • 酢の物・和え物・サラダなどにすると黄色い果肉が美しく、目にも舌にもおいしい食材です。ぜひ美しい色を生かす料理をしてください。
  • 魚介類と組み合わすとうまみがプラスされるのでお勧めです。

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