平成十五年に「金沢春菊」が十五番目の『加賀野菜』に認定されました。「金沢春菊」と言われてもちょっとピンとこなかったのですが、「ツマジロ」と聞くと、「ああ、そう言えばそんな菜っ葉があったな。」とやっと納得できました。「ツマジロ」はここ金沢での金沢春菊の地方名です。
春菊は地中海沿岸が原産地ですが食用にしているのは日本や中国などの東アジアだけで、ヨーロッパでは花を鑑賞するための植物です。花は菊に似ていて(キク科の植物なので当たり前ですが)春の菊ということで春菊となったようです。小さめの「金沢春菊」は鍋物にぴったり。よく洗って株のまま使います。バラバラにならないし、香りも控えめなので、春菊が苦手な人も一緒に鍋を囲めます。