7月最後の土曜日、姉の何十回目かの誕生日パーティーを柿市3F食堂で行いました。
すべてにおいて「どうでもいいですよ」のはずの姉が、ここ最近身内の誕生会で定着化しつつある[バースデーハット]と[サングラス]の着用を「絶対に嫌だ」と拒否ってきました。
義姉が言います。
「ああ見えて意外と雅美さんはビジュアル気にするからね」
ビジュアルを気にする?
うそ、、だろ、、、?
姉が良かれと思って着ている服に関して、常に合点が行かない私です。姉の服装に関して詳しく書き込んでもご興味もないかと思いますので割愛しますが、どこへ行くのも【つっかけ】ってのはいかがなものかと思います。海外旅行に行く時もディナーショーでも【つっかけ】ってアウトですよね?
・・・さて、姉のことは置いといて今回は『回らない寿司屋の高級寿司』を食う日、つまり身内の誕生日会に必ず出席していた子供たちのいない年寄だけの宴となりました。
これまで二個だった寿司桶は一個になり、その中からそれぞれの好物を探してゆるゆると箸を伸ばします。千葉の叔父から贈られた上等のローストビーフも大人気です。
いただいた日本酒は大好きな吉田酒造店さんの山本顧問杜氏から贈られた鑑評会用にと醸されたお酒です。市場には出回らない「あんただけやぞ~」的な超レア物は、こんなめでたい場でワイワイ言いながらいただくのが一番良い気がします。お酒はうっとりするほど旨く、スルリスルリと私目の胃袋へと流れていったのであります。
最近支給された新しい柿市の制服の話で大いに盛り上がって、気づけば時刻は既に十時もまわり宴はお開きとなりました。
そして翌朝
早朝の犬との散歩から帰って二度寝しているダンナには声をかけず、階下に降りて朝からひとりラーメンを作っていただいておりました。
その時です。
ぬ、濡れている。
うそ、、だろ、、、?
立ち上がって己の尻辺りを触って絶望しました。
立ち上がってイスを確認してみると座布団どころかその下の座面までいっちゃってます。
うそ、、だろ、、、? いつ? 今? それとも昨日? 無意識に?
私が? とうとう? そうなったのか? 確かに昨日はよく飲んだ。 飲み過ぎた。
低い鼻を濡れた部分に押し当てて嗅いでみます。臭うような臭わぬような、鼻までアホになったか。
そしてふといけないことを思ったのです。
(この不始末をダンナがやらかしたことにしてしまいたい)と。
いつも少量の酒で記憶を失うダンナに「あんたがやった」と言って押し切ればそうなる気がしました。心は真っ黒、完全に犯罪者と化した私です。
いつもダンナが座っている椅子とすり替え、下りてくるのを悶々として待って言ってやりました。
「あんた、どーも昨日オシッコ垂れたみたいやぞ」 と。
それに平然と答えるダンナです。「あー、ワシ、水こぼしたしなっ」
はぁ? 今何と言うた? 水こぼした? 何でいつも私が座っているイスの方に?
「座布団裏返しといたんにな」
紛らわしいことすんなや!
とうとうやっちまったのかと思う自分自身への不信感に年齢の波が押し寄せていることを思い知らされた出来事でした。マジでビビったわいね。