雪かきの後遺症で肩甲骨が異様なまでに痛みます。
柿市の前の道路でスッ転んで胸骨にヒビが入ったらしい姉の元に、姉のブログを熱心に見てくださっているお得意様が大量の湿布を送って下さいました。なんとまたありがたいお話です。目下、そのおこぼれをいただいてわが身に貼らせていただいてるわけですが、この肩甲骨辺りは最も手の届きづらい場所なのでございます。3枚のはく離ビニールの2枚を剥ぎ取って肩越しに勢いをつけてパチ~ンと叩き付けます。毎回ぐっちゃぐちゃになりますけどね~。
厚着しなくてよい季節なら出勤してすぐ母に頼んで貼ってもらえるのですが・・・
「湿布貼って。手羽先に。」と
ここで話は急に変わります
母が以前入院した時に医者様が「どこか痛むところはないですか」と母に尋ねたのだそうです。母が答えます「手羽先が痛いです」と。「・・・人間には手羽先はありませんけどね」と言われたという話を聞かされた時、(しまった)と思いました。かなり天然の母です。私が毎回【手羽先】を連呼したことで頭にすり込まれてしまったのでしょう。
まさか本当に【手羽先】があるとは思っていないはずです・・・・・・が・・・。
前置きが長くな過ぎりましたが話を続けます
雪かきから開放され、ようやく春の日差しを感じるようになったつい先日のことです。ダンナがボソリと言いました。
「今年、会社の旅行ねーげんな(ないんですね)」と。
そんなこと知りません。その問い掛けは社長にして下さい。
ただ【うづんだかきゃ潰れたとも言うてこん】ところをみると無いってことでしょう。
↓
この言葉の意味は、【ぽたぽたになった柿が潰れてしまったとも言ってこない】
・・・どういうことかと申しますと、(なんの連絡もしてこない)という意味のディープな金沢弁です。
今年はあたたかいところへは連れて行ってもらえない感じなので、一年前の楽しかった旅の話をちょっとだけします。
社長がそのご褒美旅行を発表したのは一昨年前の話です。でもこのサプライズ、希望者があまりにも少ないことで心が折れた社長が無かったことにしてしまいました。行く気満々だった社員(私も含め)は、超がっかりしました。ところが翌年になって今度は「希望者がどんなに少なくても決行します」とビックリ宣言して急展開したのです。
とんとん拍子に事が運んで、タイトな人数でそれは決行されました。
行かなかった人、行けなかった人には申し訳ないのですがこのタイトな人数がどこへ行くのも良かった気がします。そしてほとんどが古参社員で、気の知れた者同士めっちゃ盛り上がりました。
これは柿市の旅行の全てに共通する話なのですが、目的地に着く前から飲むわ食うわの大散財になります。飛行機に乗ってしまえばすぐに機内食が運ばれてくるのですが、当社の社長機内食が嫌いです。
「乗る前に旨いもん食って、機内は寝ていこう!」と掛け声が掛かって飛行機に乗る前から酒盛りが始まりました。
みんなビールや焼酎を頼む中、私がオーダーしたのはもちろん日本酒!これが目からウロコの旨さでした。「旨っ、旨っ」と連呼したので飲みなれない日本酒に移行した者も出てかなり飲みまくったはずです。添乗員が代行して支払った酒代の額に目をひんむいて
「社長、こんな金額になってますけど・・・」と、困惑した顔で報告していました。なにしろまだ出発もしていないのにこの有様です。
ご機嫌な柿市一行はバスに乗り込んで搭乗ゲートへと向かうのですが、ここで一人けが人が出てしまいました。酔っ払ってバスのステップを踏み外したH社員が血まみれになってしまいました。
NIKEのズックの一部がまるで初めから赤かったかのように血で染まっているのがわかりますか? 沢山お酒を飲むと血も止まりにくくなるんですよ、皆さん、ご用心下さいね。
実はこの時バスは柿市社員の貸切状態でしたがドアが閉まる直前になって若い女性グループが乗りこんできたのです。彼女達の会話に一同は固まりました。
「ねえ、このバスなんかすんごくお酒臭いんだけど」
「思った、思った、臭い、すごく臭い。誰?」
「誰?」って聞かれれば「全員」でしょうか。腹の底からグフグフと笑いが湧き上がってくるのをみんな堪えていました。彼女達には自分達以外すべて同じ会社の社員だなんて知る良しもありません。
この後、無事に目的地へ到着し、食事の度に毎度毎度大宴会となりました。
添乗員が
「こんな会社さんは初めてです。写メって広報誌に載せさせてもらえませんか」
と言うほどの贅沢三昧グルメ旅行でした。てか、食べ過ぎ飲み過ぎ旅行でした。
全員が出発前に比べてピッグ・・・ビッグになったのも仕方ありません。
おしまい。