すでに恒例となりつつある酒屋のお客様との飲み会が猛暑の中、決行されました。
東京在住のこの方と不思議なご縁で飲み友達になった話は長くなりそうなのでカットするとして、初めは[お客様]、[姉]、[私]の3人でスタートした飲み会メンバーが、ここ数年でお客様の仕事仲間が2人増えて5人になりました。
前回からメンバーに加わった方が石川の漁師町七尾出身で、地元に漁師の友達がいると言ったことに真っ先に食いついたのは姉でした。
姉は『貝 類』が好物です。
皆さんはご存知ですか? 石川県の七尾で採れる【トリ貝】を。その大きさには度肝を抜かれるはずです。一枚が大人のこぶしの大きさを軽く超え、しかもかなりな肉厚です。知り合いの魚屋さんにお願いしてようやく手に入ったとしてもその高額にワナワナします。【トリ貝】1枚、たった1枚がなんと1000円以上します。
「七尾出身なら石崎(いっさき)の【トリ貝】は手に入るのか」そう言い出したのは姉でした。
言い出しといて姉は自立歩行も危なっかしいほど激しく酔っ払ってしまい、自分が相手に叩きつけた話題などまるっと忘れ去ってしまったようです。
今回、「例のものをお持ちしました」と誇らしげに言う彼の言葉に無反応だったのは姉だけです。
(いったい何のことや?)と間抜け面の姉です。
「全く記憶が無いって、、、たちの悪い政治家みたいじゃないですか」と小声で言った彼は、約束通り漁師の友人に頼んで採れたての【トリ貝】を用意してくれた上、店のマスターに交渉してその調理もお願いしてくれていました。出てきたそれはビジュアルだけで圧倒されました。
石崎(いっさき)の【トリ貝】
半端ねーーーっ
貝殻から今、外したばかりのそれは透明感とツルツル感が桁外れにこれまでのものと違いました。刺身皿の上でまだグニョグニョ動いていましたから。
ただ、もう【トリ貝】の漁は終わりで、本来の驚くべきサイズの物は採れなかったそうです。
日本酒と【トリ貝】の刺身、【トリ貝】の醤油焼き、も~最高!たまらんですわ(^0_0^)
結局、最後の最後まで
「おめ~の持ってきた石崎の【トリ貝】が食いたいんだよ。わかるね。」
的なことを言うだけ言うといて、そこんとこをバッサリと忘れ去ったままの姉でございました。
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おまけの話・どす黒い顔して
七尾出身の彼に「一体どれだけ飲めるんですか」と、呆れの一言を浴びせられた割にはほぼ普通な朝を迎えた私です。でしたが会社に着くとノーメークで、しかも化粧道具も忘れてきてしまったことに気付かされました。
私「しまった、化粧道具も忘れてきた。こんな汚い顔で店におるわけにいかん。マサミ(姉)、ファンデーション貸してくれ。」
姉「ファンデーションくらいあるけど、あんたいつもとひとつも変わらんぞ。誰も気い付かんわいね。」
母「お母さんの洗面所にあるから使うまっし。」
こうして母のものを借りることになったわけですが、、、
借りといてこんな失礼なこと言うのもなんですが、これ黒ないか?
あのお、わたし、白雪姫みたいに色白いがいね。
これ塗ったらまんでラッツ&スターやん!!
しゃーなし、どす黒い顔して一日店頭に立ったわたくしですぅ(・_;)