秋はお酒のイベントが目白押しです
その一つが10月5日(土)に金沢の中心部、しいのき迎賓館で開催されるサケマルシェ
能登の被災された酒蔵さんや飲食店さんも参加される予定です
今年になって辛いことがことがこれでもかと押し寄せてくる石川ですが、
この日ばかりはどうか心から日本酒を楽しんでいただきたいです
頑張ろう、石川!
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以前、柿市のHPをお手伝いいただいていた会社さんがあります。色々あって今はご縁が切れてしまったのですが、その会社さんが関わった時代のHPが閲覧できないことになっています。
この前、ふと保存してあった古い【酒の失敗談】を読み返していたらなかなか激しい失敗談をいくつか見つけてしまい、時々引っ張り出してみるのも良いなと思った次第です。
この失敗談は、2017年4月にUPしたものです。今から7年前ですね。
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【酒の失敗談・やっちまった酔っ払い「この女、凶暴につき」】
朝、そんなこと一言も言ってなかったのに、昼ごはんの時になって突然母がこう言ってガブリ寄ってきた。
「ちょっと、あんた、聞いてや~。事件や、事件!それも大事件起こしてんぞ、あのバカが」
あのバカとは、姉の事らしい。
(大事件とは何ぞや?あのバカがとうとう人でもやっちまったってのかい、おっかさん)
なら今日ここで平然と包丁持って社員のご飯を作っているのはおかしいね。大事件とは前日、晩御飯が終わって母が自室に戻った後に起こった出来事だった。
このところの姉ときたら酒屋に並ぶ季節商品『初しぼり』の飲み比べにご満悦で、いい加減にしときゃいいのに調子こいて飲み過ぎてやっちまったってわけ。
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ことの始まりは、入れちゃいけない[スイッチ]が入ったところからになる。
飲み過ぎると酒が悪さをして学習能力を低下させる。普通なら「もう食べすぎだぞ!」とストップが掛かるはずが「食っちゃえ、食っちゃえ」と自分にとことん甘くなる。脳を侵された姉は、数日前に酒屋のお客様からいただいた非常食のカレーがどうしても食いたくなった。そしてレトルトのパックをフライパンに乗せて水を張り火を点けた。
そして、、、寝た。
社屋に轟く火災報知器の大音響が寝入った姉の耳をつんざく。驚いて飛び起きたその目が見たものは、、、
レトルトカレーを巻き込んで真っ黒になったフライパンからもうもうと立ち上る黒煙。姉が髪の毛をとっちらかして焦りまくる姿は、見なくても見える。幸いにも火の手が上がる寸前で火災報知器に助けられたがそれがなければ自分ごと柿市を灰にしていたかもしれない。
・・・と、ここまででも十分に事件な話だが、母の言う大事件とはこの後にあった。
鳴りやまぬ火災報知器の大音量に立ち向かう愚かな女。その名は『酔っ払い』。厨房ではしょっちゅう火災報知器が誤作動して鳴ってしまうので消し方は重々知っていたはずだ。事務所にある配電盤のボックスを開けてスイッチをたった一つ下ろすだけ。そんなことすらも思い出せない空っぽのおつむの女が取った衝撃の行動は、、、
火災報知器のボックス内にある配線を一つ残らずラジペンでぶった切った。全部、ぜぇ~んぶ。ラジペンで。ぷっつ~んとね。
・・・・・・・・・・翌日・・・・・・・・・・
火災報知器を直しに来た設備屋さんが、あまりにも見事にぶった切られた線を見るなり失笑して一言、
「うっわっ、やってくれるな~」
●母が言う。
「おっそろしい、本当にキチガイや。なんで線を全部切る必要あるげんて。斧でもあったら斧であの火災報知器ごと叩き壊してやるつもりやったって言うとった。あれキチガイや。」
(あんた、13日の金曜日のジェイソンか?凶暴すぎるやろ)
●兄が言う。
「ありゃ、ダラや。酔っぱらってしもて頭がアホになっとらんや。」
(ね~、ほんとアホやよね~。わかる、わかる。)
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ねえちゃん、ねえちゃん、お母様と弟さんがあんたの事こう言うとったよ~。あんたって、
[ダラ]で
[アホ]で
[酔っ払い]で、
しかも[キチガイ]ねんて。
すげ~な。
久々の大ヒットやな、我が姉ながらあんたただ者じゃないわ。