「酒の増税、減税処理」
「プライスカード変更」
「PCデータ変更」
「棚 卸」
「ビール券・清酒券の変更」
「インボイス」
これら、今すぐにやるべきこと
お偉い誰かが考えたことでギュウギュウに苦しめられて10月がスタートです
「インボイスって一体何ねんて~~~(怒)」が、最近の口癖だったりします
文句言わず淡々と何事をもこなす「優れた頭脳」と「体力」と「やさしい心」が欲しい私です
さて、
さて、
今月のおすすめのお酒は引き続き『ひやおろし』が中心となります
来月には『新 酒』が出始めますので、お楽しみに~
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【酒の失敗談・何で?どうして?どうやって?何したら・・・】
いつ、なんどき、いかなる場合でも集まれば宴会が始まる柿市一族である。例えそれが大切な身内がお亡くなりになった時であろうとそれは始まる。
「飲むことが供養だ」とか都合の良いことを誰かが言い出して「そうだ、そうだ」と乗っかるお調子者が揃っている。
そんなお調子者一族が法事のためにここ金沢に揃ったある日の事。
集まれば即、宴会である。そしてそこに絶対欠かせないのが『寿司』。これは、毎回宴会を仕切るのが[無類の寿司好き男]=当社の社長(兄)だから仕方ない。その日もいつもの寿司屋に一同が集っていた。酒が強い血筋で、更に肝臓も丈夫ときている。
そもそもこんな血筋の者たちと皆が皆、同レベに飲むってのは無理かと思う。叔母の配偶者Hさんは酒がそんなに強くない。よせばいいのに一族の勢いに巻き込まれて飲んでいるその顔は頭のてっぺんから真っ赤なペンキでも被ったかのようなひどいものだった。
飲んで食って飲んで食って、また飲んで・・・寿司屋の二階には笑い声が溢れ、それはそれは楽しい時間が流れていたその時、
グゥワッシャ~~~ン
「なっ、なんじゃいや?何の音や?」
社長の口が言う。
全員がミーアキャットのように伸びあがってド派手に何かが破壊された音の方を見た。
「何や? 何の音? 何割れたん? どしたん?」
ガヤついていると部屋の入り口にあるトイレのドアがガチャっと開いて、そこから赤ペンキ色のHさんが出てきて消えそうな声で言った。
「割れた」
「は?割れたって何がいね???」
駆け寄って中を覗いた瞬間
ブッヒ~~
豚か馬の悲鳴のような声が自分から出た。
トイレの床には水が溜まるタンクのフタが木っ端みじんに割れて散乱していた。
何で?
どうして?
どうやって?
何したら割れらんけ?
こんなものが?
(トイレの中で頭突きの練習でもしとったんかいね、ブヒッ)
想像しただけで腹がねじれた。遠慮なしにブヒブヒ笑い続ける私の周りで叔父や叔母たちは声を出して笑うわけにはいかなかったようで、ひきつったままその様子をうかがっていた。私にはそれすらおかしかったが、一番笑いの壺にはまったのは困惑した社長の顔だった。その顔にははっきりとこう書かれていた。
[おい、おい、おい、何をやってくれとれんて。何したらそんなもんが割れれんて。勘弁してくれや。]
しゃちょ~、ご愁傷さま~
音を聞きつけた店の奥さんが階下からやってきた。
社「スンマセン。なんやらえらい酔っぱらってしもて、ひっかかったんか何かで割らしたらしいげんわ。スンマセン。弁償しまっさかい(弁償しますから)。」
奥「な~ん、いいわいね。」
社「そんな訳にいかんて。弁償しまっさかい、いくらか言うてたい。」
奥「な~ん、いいわいね。」
社「なんなんなん(いえいえいえ)、ちゃんと弁償しまっさかい、請求してください。」
実は金沢人の「な~ん、いいわいね(いいえ、いいですよ)」は、あまりよろしくない時に出る場合が多い。本気で良いのかと勘違いして放っておいたりすると一生後悔することになりかねない。
さてさて、このトイレタンクのフタがいくらについたのやら私には知る由もない。弁償したにしても、しなかったにしても恐ろしく高い寿司になったことは間違いない。
ホント、
酔っ払いってマジあり得んことするよね~(笑)