入学式を待たずして桜が満開を迎えましたね
平日休みの日中に兼六園に花見に出かけたのですが「今日って日曜?」って疑いたくなるほど人、人、人で溢れかえっていました
満開の桜と真っ青な空、それだけで幸せ‼『桜』って本当にみんなに愛されてますよね🌸
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さて、お酒業界は今期の酒造りを終えられた蔵元がほとんどで、静かな時季となります
そんな中で今月は『ここ最近入荷のお酒』からご紹介したいと思います
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【酒の失敗談・卑しさの果ては】
2月某日の事
冷酒を飲み、ダンナが〆たサバの刺身を食べた日の真夜中、手のひらの異常な痒さで目覚めました。
「痒い~、痒い~、痒くて我慢できん。手のひら真っ赤っかや。体中に蕁麻疹でてきた。痒い~、痒いよ~、誰か助けて~。」
いびきをかいて寝続けていたダンナでしたが、あまりの騒ぎっぷりにようやく目覚めたようです。我がダンナ、その指や毛、足の短さに比例する短気者です。攻撃的言動は得意中の得意。主治医不在でかかりつけ医に診察を断られて熱くなった後、「たのんし(頼むから)診てやってくれ」の猛プッシュで近くの総合病院が受けれを承諾してくれました。その事には感謝しています。話はその後の事です。
痒さで発狂している私を病院まで連れて行くために服を着替えているその顔には「面倒くさい」の文字がはっきりと見てとれました。
「いいよ、自分で運転して行くし。」
小声で言った途端、世界一早いきびす返しを見せられました。うっすら笑みを浮かべて斜めかけバックをその場に投げ捨て「ほんなら気いつけて行けや」と一言残してその場からいなくなったことがあまりにも(らしく)て笑いが込み上げました。「な~ん、ワシが運転して行くわいや」と言ってくれる事を心の片隅で期待した自分が滑稽でなりませんでした。
時刻は夜中3時頃だったでしょうか?
病院に着いた後のナースさんと私の会話です。
「症状は先ほどお電話でご主人から伺いました。今から診察しますね。ご本人が診察されている間に伺いたいことがありますので、ご主人様はどちらへ?」
「来ていません」
「来ていないって?」
「自分で行けと言われたので自分で運転して来ました」
「えーーーーー、うそ、、、」
そのあと、(は)(く)(じ)(ょ)(う)(な)と続いたかどうかは聞き取れませんでしたが、でっかい溜息をついたナースさんでした。
「自分で行け」とは言われませんでしたが、顔がそう言っていたのは確かです。
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診察結果は「ヒスタミン食中毒」古い魚や、常温で放置された生魚(主にサバ)などを食べた時に出る症状とのことで、体中にできた蕁麻疹は点滴一本でほぼ治まりました。
原因は明らかでした。
晩酌中にうたた寝しているダンナを放置して寝た私。トイレに起きてきた時、そのまま数時間テーブルの上に放置されている4切れの〆め鯖を発見しました。そいつを迷った挙句自分の胃袋に片づけた卑しさが原因です。
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私の隣ではお若い女性が同じように点滴されています。
(この人も古い魚とか食べたんかな~)ぼんやり考えているとやってきた医者様が付き添いの方に話し始めました。
「病名は急性アルコール中毒です。点滴2本しましたので玄関でお支払いをお願いします」と。
それを聞いた途端、めっちゃ親近感を感じて意味のない笑みをその女性に向けた私です。そして心の中でそっと言ってあげました。
「大丈夫、人はそうやって強くなるんだよ。頑張れ若者!!」
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午前4時を回ったころ自宅に帰り、その朝が日曜日であったことに安堵しました。
寝室に戻るとまるで起きて待っていたかのように目を見開いて「大丈夫か」と言った数秒後に高いびきのダンナです。
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酔うと食い気が止まらなくなる別人格が自分の中にいます。
「ダイエット飯を作れ」と言っては食後にラーメンやカレーを食い散らかす日が増えました。
昨日も朝起きたら蓋を開けて思いとどまったらしいカップ麺が放置されていました。蓋にはキッチンペーパーがかぶせられ輪ゴムで留められています。「よくぞ思いとどまった」と思ったけれど、その前にいただき物の[たい焼き]を解凍して食べたことを思い出しました。これ、完全に病気です。
ただ、〆め鯖の二度食いはもういたしません。ヒスタミン食中毒、半端ない痒さですので皆様ご注意下さいませ~。