金沢の名所、兼六園の雪吊りの様子は見ごたえがあります
先端部分から放射状に張られる縄の線は芸術品、職人の技って本当に素晴らしい!
ふと見ると、町中のこんな小さな木々にも雪吊りが施されていました(浅野川川沿い)
さあ、いよいよ冬本番、何かと気ぜわしくなりますが、頑張りましょう!
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さて、日々『新酒』の入荷が続き心躍る季節
今月は、もちろん『新酒』のご案内です!!
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【酒の失敗談・どうでもイーデス・ハンソンな女】
ここ最近私は姉のことを[どうでもイーデス・ハンソン]と呼んでおります。
皆さま[イーデス・ハンソン]さんをご存じですか?随分と前に日本で活躍なさっていた流暢な大阪弁を操るアメリカ人のタレントさんですが、知ってらっしゃるとしたらあなた結構なお年です👏
その話は置いといて...です。
こだわりが強く細かいことが常に気になる私と、細かいことは全然気にならないどうでもいいですよ人間の姉、一緒に仕事をしているとお互いの考え方の違いに愕然とさせられます。
ついこの前の事です。
レジ台の机で事務作業している私の向かい側で姉が在庫表の数字を書き直していました。姉が消しゴムのカスを無造作に払い飛ばしています。これについては「まき散らすのはやめてほしい」と何度か注意してきました。飛んでいく先はお客様が会計をするその場です。が、しかし、馬の耳に念仏...たまりかねて今一度注意すると今度は急に笑い出したのです。
「こっんまかいことを(細かいことを)。ほんなら、この消しカスをどうしろって?」
「払い飛ばさんと手で集めてゴミ箱に捨てて」
呆れ顔でこちらをチラ見すると肩を震わせてグフグフ笑っています。この笑いは(お前の方がおかしい)ってことを表しているのでしょうか?あまりにもお互いの常識のバーの高さが違い過ぎてもはやどちらが正解なのか分からなくなりつつある現状です。
話を続けます。
彼女はエコな人。それは素晴らしいことに違いありません。自分が他店でお買い物をした時に付けたもらった緩衝材(割れ物などを保護するために巻くプチプチとかの事です)を何度注意してもこの酒屋で再利用しようとします。それを隠し持っていて隙あらば使ってやろうと試みるので「頼むからやめてくれ」と言うと、蒸気機関車のように頭から湯気を上げて出ていきました。以前、隣で見ていたら姉がお客様が買われたお酒に「ナポリの窯」のシールが貼られた緩衝材を巻き付けたのです。ピザ包んだやつね、それ。ここ、ギョっとするのは私だけですか?
「もし自分が買い物した時に使い古しでテープべたべたの緩衝材巻かれたらどう思う?だいたいそんなことしとる店あるか?」
返ってきた答えは案の定
「私は全然平気やけどね」
さすが[どうでもイーデス・ハンソン]です。あんたが良ければすべての人がOKとでも言うのか?私は負けないぞ。
もしかして[まかない婦]=[エコな人]?先代まかない婦のばーちゃんは、サランラップの使いまわしをしてました。あの時「不衛生だ」と、とがめたのは姉のはず。頭の良いばーちゃんは使い古しのサランラップを姉に見つからないように冷凍庫に丸めて隠し持っていましたけどね。「不衛生」だとばーちゃんをとがめたあの頃の自分を思い出せ。
従妹からは全世界に公開して争うなと言われますが、今日はもう止まりません。続けます。
これまたつい最近の話です。
二十箱ほどの『新酒』が入荷して姉にヘルプの内線をしました。入荷したお酒の段ボールには耳(運ぶための穴)が付いておらず両サイドに長方形の穴を開けて非力な者でも持てるようにするところからのスタートです。しゃがんで作業をし始めた姉が「痛っ!」と声を上げました。
「何か太ももに刺さった気がする。ほやけどポケットの中のボールペンの先は出てないし、カッターの刃も出とらん、何?」
ブツブツ言いながらあたりを見回していましたが、この日の荷物は手を止められない量です。
それから数日後、太ももに刺さったものがカッターの刃先であったことがその傷跡から判明。カッターの刃は一体どこへ??? その話を聞いた母が悲鳴を上げました。
「なっ、なんでその時に本当に刺さったかどうか確認しなんだんやーーーおかしいやろーーー」
どうでもいい女は痛かったけどズボンを脱いでまで確認する必要もなかろうと放置したらしく...もうすべてが本当にどうでもいい人なのです。
母曰く
「あれ(姉)置いて死ねん。死んでも死に切れん。あの子、ちょっとおかしいがんないがんか。病気やわきっと。」
母よ、何百回その言葉をその口から発してきたのですか?いい加減に諦めてください。
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「ちょっとどころの話でないぞ、完全に病気やから!!しかも不治の病やわ」
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ん~、だから~、酒の失敗談でもなんでもないし、あんたは一体何を言いたいのかって?
どう考えてもおかしいのは[どうでもイーデス・ハンソン]の方だってことかな。