柿市こぼれ話


平成25年8月某日、暑い日が続いています。どこぞで今日は41℃を超えたとか?そんな街では暮らせまいと思う今日この頃のわたくしです。

さて、この8月は酒屋にとって忙しい日でした。何しろどんどん店舗数を増やしているお得意様が石川県のある蔵元のフェアを開催されているので毎日のように酒の注文が入ってきます。

注文が入ると何とかしてその日のうちに出荷しようとする妹は夕方の注文に目を血走ら
せて対応しています。

その妹の天敵とも言える相手が当社ご用達の宅急便の、あるドライバーです。彼は常に待ったなし。荷物を作っている途中でも集荷に来れば快くは待ってくれません。

今月のこぼれ話は彼と彼女のそんなバトルの末起こった【ある不運な日の出来事】です。

ある日の夕方4時過ぎのことです。
「ちょっと、手伝ってー!」ちょっととは言っていますが声が緊迫しています。私にもその理由は分かります。多分お得意様からお酒の発送の注文が入り焦っているのです。

宅急便の集荷はいつも4時半ごろです。今から酒を揃え、梱包し、伝票と送り状も用意しなければなりません。かなりギリギリの時間だったので私も急ぎ酒屋へ駆けつけました。

妹と2人汗だくになって荷物を作っている最中に突然店舗内の物置から恐ろしい音がしました。

ダダダダダダ、バコン、ベコン、ブッシュー

なっ、何事?

物置の戸を開けてみると缶ビールが散乱し、あまつさえ何本かは破裂して泡を吹いています。『見なかったことにしよう。』とにかく今は荷造りが先かと開けた戸を閉めました。

「何しとれんて!!」(何やってんのよ!!)どうやらビールの煮崩れは私のせいと見込みを付けたらしく、更に見なかったことにしようと扉を閉めた私の行動にひどく腹を立てたらしい妹の、人を切りつけるような情け容赦のない言葉が私に突き刺さります。何もしていません。さっきこの戸を開けて入り口にある空箱を取りましたが、他には何もしていません。

妹よ、言わせていただければビールが荷崩れを起こしたのはあなたのせいです。あなたが一番下の箱からビールを全部抜き取ったためにその箱がつぶれ、上にのせてあった缶ビールがすべて荷崩れを起こしたのです。言いませんけどねっ、怖いから(-_-;)前々からまずいことをしていると思っていたけどあんたが怖くて言い出せなかったんです。

仕方がないので荷造りは妹に任せ、私は物置を片づけることにしました。破裂した缶ビールはシンクに取り出し、他のものはとりあえず空の箱に詰めていきます。床には新聞を敷きビールを吸わせます。ビール漬けになった妹のつっかけは外にだし干しました。

妹もどうやら自分のミスでビールが破裂したことを理解したようでおとなしく荷物を作っています。荷造りはどうにか間に合いました。

破裂はしていないもののベコベコになって到底売り物にはならなくなってしまったロング缶のビール数本を近場で働いていた社員に渡すと、そんなビールでもみんな嬉しそうに受け取りました。可愛い奴らです。

そして私は酒屋から厨房へ戻り店番交代の時間まで自分の仕事をし、5時半に店番の交代に酒屋へ向かいました。

すると、酒屋の中では完全に腑抜けになったような妹がガックリと肩を落とし椅子に座っていました

「さっき大急ぎで作った荷物、宅急便が落として割ったって今連絡があった。」(/_;)

へっ?あれほど必死で準備した荷物を・・・

しばらくするといつもは高飛車で取り付く島もないいつものお兄さんが、これもしょんぼりと割れてぐちゃぐちゃになった荷物を持ってきました。
「すみません・・・」謝る声も消え入りそうです。

見ただけで壊滅的な破壊工作を受けたことは明らかでした。それでも恐る恐る箱を開けてみると幸運なことにもう蔵にも在庫がないと言われていた酒は無事でした。それだけでもラッキーです。しかし半分は割れ、半分は酒浸しでラベルも取れそうになっています。

妹はため息をついて別の仕事を始めました。置き去りにされたお兄さんは割れた荷物の側に立ち尽くしています。いつもの態度とは全然違います、殊勝です。

いくらなんでも可哀そうになり妹にとりなすと、妹の方はお兄さんはとっくに帰って行ったものだと勘違いしていたようです。

結局どちらもしょんぼり、がっかりのハプニングでした。こんな日もあるよね・・・

そう言えばこの前日私と妹は在庫表の書き方で大揉めに揉めましたが、翌日のこの大騒動ですっかりぶっ飛んでしまいました。これだけは怪我の功名ですか・・・

まっ、いろいろあらぁね(~_~;)


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