柿市こぼれ話


平成24年11月某日、金沢でもすっかり寒さが厳しくなり、いよいよ本格的な冬に突入しようとしています。

さて、今日は最近めっきり増えて来た酒屋のお仕事がらみのはなしです。当社柿市商店は創業百有余年、主に青果物を取り扱って参りました。酒屋の方は先々代、私達の祖父が酒の販売免許を取り、それから細々営業を続けてきました。

営業といっても自宅で飲んじゃってる分がほとんどで、酒を売っている様子はあまりお見受けしなかったので、私が生まれる前から酒屋だったのに自分の家が酒屋だと気が付いたのは高校生になったときでした。妙に酒が沢山ある家だとは思ってはいたのですが・・・(-_-;)

当家の親族に大酒のみが多いのはこの酒屋の営業形態が災いしているのかもしれません。

以前は母が酒屋を切り盛りしていたのですが、青果物業だけでももてあます忙しさの中、まともに酒屋を営業できるはずもなく、酒を仕入れていた問屋さんの営業の方に良いように利用されて不要なものまで色々仕入れていたようです。

税務署に提出しなければならないならない書類もほっぱらかしにして、責められると「だって、出来んもん!」と逆切れです<`ヘ´>プンプン! 酒屋が税務署に提出する書類に「出来ん!」なぞというふざけた言い訳は通用しません。巻き添えを食らった叔母と古参の女子社員が「あん時は酷い目にあった。」とこぼすのを数回聞いたことがあります。

今現在、酒屋を継いでいるのは妹です。私も手助け程度の仕事はしていますが、妹が居なくなれば当社の酒屋は立ち行きません。ただ、妹には家庭があり、子供もまだ親の恋しい年頃です。それがネックになって存分に仕事をすることが出来ない場合もあります。

例えば、試飲会などに出かけ、もう帰って営業するほどの時間も無いとき、私だったらそのまま飲みに行っても自由ですが、彼女はそうはいきません。そのためか以前から試飲会には妹より私が行っていることが多いような気がします。それでも最近は2人で試飲会に出かけることも多くなりました。先日2人で出かけた試飲会で共々思ったことが奇しくも同じでした。「試飲会や展示会に出かけるときに適切なカバンが必要だ。」ということです。

妹は肩からずり落ちていくバックに四苦八苦していましたし、私と来たら何を勘違いしたのかエスニックな肩紐の長いバックで出かけたので、物を取ろうにも手が届かず試飲のグラスや書き込むためのパンフレットなどにまみれて、難行苦行の有様です。私のバックは大きくてパンフ類を入れるのには丁度良かったのですが、本来肩ではなく頭に引っかけるための肩紐です。途上国の子供達が頭にかけたバンドで大きな荷物を運ぶところ見たことありませんか?あれですよ(-。-)y-゜゜゜フフフ。彼らカバンも当然のごとく頭に紐を引っ掛けることになっています。

プライベートでは私も時々頭に引っかけて歩いています。金沢駅付近で頭にカバンを引っかけている不審なおばさんがいたらそれは多分私です。

 話戻します。そこで今回は仕事用にショルダーバックで大きなもの、しかも大きさが二段階で替えられるバックを購入しました。これならパンフどころか一升瓶でも入ります\(^o^)/ヤッター!酒がかかっても大丈夫なようにあえて合皮のカバンにしたのも使い勝手を考えてのことです。

 ところが妹の買ったカバンは本革でポシェットより大きいという程度のものでした。
「あの〜、貰ったパンフレットとかどうするつもり?試供品貰うことも多いよね。それ入らんやろ。」
「あ〜っ、あんたに持ってもらうからいいげん。」???いいげんって金沢弁で言われても私は困りますけど・・・

 そして案の定困った事態に陥る日が早くも訪れました。吉田酒造さんで『限定流通吉田蔵の会』が執り行われ、私達は2人で出席したのです。この会ではいつも手土産まで下さるし、会の資料もつき物です。妹のポシェットもどきでは頂いたペットボトルのお茶すら入りません。さすがに全部持ってくれとは言い出しがたかったのか妹は資料や手土産、お茶などを腕に抱えていました。あんたのカバンには何を入れたのかな?

 さすがにちょっとかわいそうになって、荷物は全部私のカバンの中へ・・・妹のもくろみどおりの展開です。このあと食事会に移行し、蔵のお酒を充分に堪能したのですが、飲み残しの4合瓶などを何本も下さったのでさすがの私のカバンもいっぱいになってしまいました。

 そしてその酒瓶やら資料やらお茶のペットなどで膨れ上がり、ガラガラと耳障りな音を立て続けるカバンを抱えて、私達2人はさらに飲みに行ったのです。それ以上飲む必要があったのか・・・まともなご意見、酔っ払いの頭の中には浸透しません。

2人の酔っ払いは飲みに立ち寄った店でカクテルやおつまみ、フルーツの盛り合わせまで頼んで大盤振る舞いです。酒瓶がカバンの口から飛び出しているおかしな二人連れのお客のためにお店のスタッフは手提げ袋をくださいました。

それに移した酒瓶を持って妹はトンズラ。私をまいたのがよほど嬉しかったらしく金沢駅の真ん中に座り込んで笑い続けていました。あなおそろしや酔っ払い・・・
とにかく、あんたのそのカバン展示会向きではありませんから、そこんところよ・ろ・し・く<`ヘ´>プンプン!


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