柿市こぼれ話


平成24年9月某日、金沢もすっかり涼しくなり秋らしい日が増えてきました。今月は何かと忙しかったので、まだこぼれ話が書けていません。

でも以前に書いて没にした文章が結構気に入っているのでこれを載せることにします。2年ほど前ですかね、これ書いたの・・・

【使えない男】

のお話です。

さてさて、今日は或る『使えない男』の話です。その男は実を言えばわが社の取引先の方(いろいろと差しさわりがあるので会社名は言えません)。わが社に商品を納入している業者の方です。

私とは直接係わり合いのない業者なのですが、かかわっている当社の社員がしょっちゅうその方に苦情を言っています。
「おっさん、これこの前も違うって言ったやろ!」 (本当はもっと厳しく言っているよ〜な気がします)てな調子です。私は密かに『他社の方をそんなに厳しく叱りつけなくてもいいのでは・・・』と、思っていたのですが、このごろでは『もっと厳しく言った方が良いのでは・・・』と、思っています。とにかくひどい。どんな風にひどいか聞いてください。

ある日のお昼ごろ、いつものように私が酒屋の店番をしていると、大きなトラックが裏口にベタ付けの駐車をして、荷物の出し入れが出来なくなってしまいました。しかし、お互い様、うちの社員もいろんなところで迷惑をかけているだろうし、しばらくの間ならいいかと、大目に見ることにしました。ところがいつまでたっても発車する様子がありません。こちらも出したい荷物があるのでとうとう痺れを切らして注意しました。

「すいません」と言いながらトラックは移動させてくれたのですが、そのすぐ後、その人と当社のエレベーターの中で一緒になってしまったのです。

そんな場合普通の人なら
「さっきはどうもスミマセンでした。」と、言ってしかるべき場面でしょう?それなのにそのオッサンは太った体を汗まみれにして、妙になれなれしく話しかけてきました。
「うちの会社はどういう会社や、わしゃまだ昼飯も食わしてあたらん。」
『知ったことか!!』心の中で毒づきました。そいつのせいで仕事は遅れていたし、なれなれしい態度にイラつきました。まあ、どんな会社にも『使えない奴』というものはいるものです。表面的にはうっすら微笑んで済ましましたが、心の中ではその会社の経営者に同情を感じました。

そして数日前、更に私を呆れさせることがありました。もちろん、その『使えないオッサン』がらみです。私がエレベーターで荷物を運んでいるときに、その業者の方が商品の納入を終わり、同じエレベーターで1階まで降りることになりました。今日は女の方と2人です。

当社のエレベーターはかなり大きいのですが、その方達の台車もかなり大きくしかも2台です。あまつさえエレベーターの中には誰が放置したものか空箱などがいくつか入っていました。台車二台は無理だなと思っていると、2人はその大きな台車を重ねてエレベーターに入れたのです。かなり危なっかしい気がしたのですが、まあいいかと私も荷物を持って乗り込みました。スレスレで扉が閉まりました。
女「大丈夫ですか?」
私「はい。」
「おいおい、お前失礼やろう。」薄く含み笑いをして男が言いました。明らかに私が太っていることを揶揄しています。
女「何ゆうとるが(何を言っているの)、私は扉に挟まれるかと思って言っただけや。あんた何ゆうとるが。」男はさらにだらしなく笑って。
男「ふっ、わかっとるくせに。」と言いながら、私と自分の同僚である女性を小ばかにしたように見ています。女性のほうはもう必死です。分かってはいけない。いけない何かを振り払うように声が大きくなります。
「あ〜、何言うとるか全然分からん。絶対に分からん。」もう、絶叫です。私も非常に居心地の悪い思いをしていたのですが、同時に面白がってもいました。ただ、そんな様子を少しでも見せれば、このダラ男(大ばか者)が図に乗ることが分かりきっているので、硬い表情を作っていました。

しばらくの気まずい沈黙のあと、もっと気まずいことになりました。男が大きな声で
「しら〜。」っと、言い放ったのです。空気が凍りました。絶対零度あたりまで冷え切って、ぐにゃぐにゃのダラ男以外のすべてがフリーズしてしまいました。女の人が気の毒でした。私は心の中で『この男がうちの社員ではなくて良かった。』と、お念仏のように唱えていました。恐ろしいほどの馬鹿です。仮にもわが社はその業者さんにしたらお得意さんのはずです。お客様を捕まえて小馬鹿にした態度を取り続けるとは・・・商売人としては完全アウトです。

無酸素状態のエレベーターから降りて酒屋に戻り、妹に訴えました。妹いわく
「あんた、そんな男にメトにされとる(馬鹿にされ、軽んじられている)んやね。」おっと、奴じゃなく、軽く私にダメだしかい?いくら私の外見がナットランと言えども、あのオッサンよりはましだと思うんだけどな・・・

後日談があります。聞いた話では、あの2人どうやら夫婦のようなのです。あの女の人どうしてあんな人と結婚したのかしら?うちの妹みたいに頭がおかしくなっていたのかな・・・(妹が自分の旦那の愚痴を言うたびに好きで結婚したろうと突っ込むのですが、あの時は頭が熱に侵されていたのだと言っています。)

妹のことはさて置き、あの使えない男のどこに魅力を感じて結婚したのか、私には理解不能です。若いときは何かいいところがあったのかしら・・・不思議です???  


加賀野菜等の買い物地酒ギフトミニ知識とレシピ会社概要トップページ

〒920-0904 石川県金沢市下近江町 45番地の1 TEL.076-221-1365
E-mailto:info@kakiichi.co.jp