柿市こぼれ話


【胃カメラ残酷物語】

こんにちは。あっという間に一月が経って、気が付けばもう夏の気配がしています。今はまだ梅雨の只中。じっとりとした不快な空気が身体にまとわり付いています。

こんな時期は食べ物が痛みやすいので、食中毒に気をつけなければなりません。深刻な食中毒のニュースもよく聞く今日この頃です。

さて、時候の挨拶はここまでにして。本題に入ります。わが柿市商店は毎年6月が定期健診の月になっています。いつもの年なら5月のうちから急に「ダイエットだ!!」と騒ぎ出す社員がいて、毎日消費される米の量もやや少なめになるのが常でした。ところが今年は誰も騒がず、米の量も減りはしません。どうなっているんでしょう?不審に思って朝食を食べている中堅社員に聞いてみました。彼は答えてくれました。

「もうみんなカーカもろたしな(奥さんを貰ったからな)。」カーカもろたら(奥さん貰ったら)ダイエット無しかい?どんねんて(どう言うことよ)?

彼は更に言い続けます。
「雅美さん、A見てんまっし(Aを見て御覧なさい)、アイツの腹、土星みたいになっとるぞ。」
「土星ってどういうこと・・・?」
「腹の周り浮き輪みたいに肉付いて、土星になってしもとる(土星になってしまっています)。」そういえばAさんはいつもこの時期短期間ダイエットに取り組んでいた。

言われてみれば、ここ2〜3年若手の男子社員が相次いで結婚したが、皆さんややぽっちゃり体型になっているようだ。中には妊娠か?と聞きたくなるようなキューピー体型になってしまった人もいる。ハクション大魔王クラスもいる。これでいいのか…?

ま、人のことを言えた義理ではない。私もつい先日主治医のケガニ先生に(妙に毛深いので心ひそかにそう呼んでいる)
「次に来るまでに2Kgほど痩せてください。」と、言われたばかりだ。

反対に「何の病気ですか?」と聞きたくなるほど、痩せてしまった人もいる。人それぞれ。今年の検診結果が心配ではある。

私の検診は月の中ほどに終わった。たまたま社長と同じ日だったので車に乗せて連れて行ってくれた。年も年なので2人とも胃カメラの検査を受けた。社長は鼻から私は口からの胃カメラだ。兄弟なので体質も似ているのか、はたまた酒の飲みすぎか、2人ともあまり麻酔が効かない。

その場合鼻からのほうがリスクが少ない。カメラが小さいので鼻の麻酔だけで済むからだ。私も一度鼻からの胃カメラに挑戦してみたことがあるのだが、身体はでかいが鼻の穴の中は人より細いらしく、カメラが通らなかった。鼻の穴も細るほどに太ったということか?はたまた花粉症のせいか?どうでもいいことだが少し気になる。

話は続く。ちょうど私が胃カメラの検査を受けるため、控え室で凍らせた麻酔薬を口に含んでいると、カーテンの向こうから弟である社長の声が聞こえてきた。激しくゲエゲエと吼える声だ。

「グボッ、ゲフゲフ、ゴゴゴゴゴー、ウエッウエッ、ゲロロロロ・・・グエッ、グエッ、グホッ・・・」台の上で身体をよじって苦しんでいる様が目に見えるようだ。多分2人がかりで身体を押さえつけているのだろう。困惑しきったドクターの声も聞こえてくる。

おかしいではないか?確か弟は楽な方を選んだはずだ。それでこれなら私はどうなる?心は不安におののいた。やっと弟の拷問が終わると、時を移さず私の番だ。確かに楽ではなかったが、弟の吼える声を思えばまだまだこれで楽なのだと思えた。

検査を終えて一時間ほど横になるように言われ寝椅子に連れて行かれたが、ふらつく様子もなく、眠りもせずに文庫本を読んでいたら
「眠くないんですか?」と聞かれた。眠くはない。麻酔を掛けられても眠くなったことはあまりない。そんなわけでロスタイム無しで他の検査続行だ。おかげで早く帰ることが出来た。

帰りの車の中で弟に聞いてみた。
「あんただいぶくるしんどったみたいやね(あなたかなり苦しかったようね)?」
「そうねんて、ほんでも口からやるよりずっと楽や(そうなんだ、けど口からの胃カメラよりずっと楽だったよ。)。」嬉しそうに弟が微笑んだ。ええ〜〜〜〜〜?あれで楽なんかい?そんなら酷いときはどんねんて(それなら酷いときはどうなのよ)?またしても怖くなった。

ああ、胃カメラ残酷物語。今日のところはこれでおさらば。


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