柿市こぼれ話


【動物達の競演】

こんにちは。異常に寒い今年の冬もそろそろ緩み、春の気配が少しずつ漂ってきているような気がします。暖かくなるのは嬉しいのですが、それはそれでまた都合の悪いこともあります。『スギ花粉』のヤツですよ。私の小さな敵が今年は妙に強気だそうで、もうとっくに症状は出ているのですが、この先どこまでひどくなるのかと思うと憂鬱になってしまいます。

それはさて置き、今回は動物ねたで行こうと思います。

【犬の葬式】

犬が死にました。当社の車に轢かれた為です。でも、一つ言わせてください、その犬は放し飼いされており、配達に行って駐車場に停めてあった当社の車の下にもぐりこんでいたのです。配達を終えて会社に戻ろうと車を出した途端に事故が起きました。

犬は死んでしまいました。当社の社員に落ち度は無いと私は思います。でも、世の中それではすみませんよね。毎日配達に行かなければならないお得意さんのご近所です。先々気まずい思いをしないように、手土産を持ってきちんと謝りに行き、かかった医療費も支払いました。それで終わる話だと思っていたのですが、そうはいきませんでした。

放し飼いにはされていましたが、飼い主の方はその犬を愛していたようです。犬を轢いた当社の社員のところに電話がかかってきました。 「犬の葬式をします。」どういうことでしょうか?やっぱり参列しろということなのでしょうね。仕方が無いのでその社員は喪服を着て花束を持ち出かけていきました。彼は会社中の口さがない男どもの物笑いの種になったばかりか、その後何年も『犬殺し』と呼ばれていました。ひどい話です。ひどい会社です。

【猿に襲われて】

今日、古手の従業員から面白い話しを聞きました。存命中は当社の会長をしていた私の亡くなった父の話です。

当社から届けられた小玉スイカが傷んでいたとかで、お客様からお叱りの電話がかかりました。あってはならないことですが、生物を扱う商売ですからそんなことも無いわけではありません。さっそく担当者が代替品を持ってお詫びに窺ったのですが、
「お前じゃ話にならん。社長を連れて来い。」と言われ、さらに牛乳をぶっかけられたそうです。お客様は気の短い方だったようです。

すぐに父と担当の社員で再び謝りに行きました。ですが何度声をかけてもどなたも出ていらっしゃいません。戸は開いていたので、玄関内に入りもう一度声をかけると、今まで玄関の飾り物だと思っていた小さな猿が四匹、急に父に飛び掛って来たのだそうです。

驚いた父は四匹の猿もろともひっくり返ったそうです。社員曰く
「そんときのかっこときたら・・・わっしゃおかして、おかして(そのときの格好といったら・・・私は可笑しくて、可笑しくて)・・・」それ以上は言葉にならず、おそらく何十年も昔の珍事を思い出して腹を抱えて笑っています。私と母もつられて大笑いしてしまいました。『ひどい家族&ひどい社員』当社の売りです。とりあえず何でも笑いの種にします。

猿に襲われた父がその先どうなったのか私は知りません。別に怪我もしなかったのでしょう。体の丈夫な人でしたから。家族や社員にはいつも威張っていましたが、なんとなく笑える人でした。

【吼え犬】

最近世の中ではペットブームとかでやたら犬猫を飼っている人が多くなりました。当社の社長である弟も小さな犬を飼っていますが、この犬やたら凶暴で主人である弟や義妹にまで噛み付いています。義妹は口を食べられ縫う破目に陥り、弟は鼻をかじられてミニ瘤取り爺さん状態になっていました。
「それでも可愛いんだな〜。」などとたわごとを言っていますが、私には理解しがたいことの一つです。

今日はその犬の話題ではありません。酒屋として配達に行くお客様のうち、ものすごくよく吠え付く犬を飼っている方が居られます。確かに見た目は可愛いのですが、注文の電話を受けた時点で、もう吼えています。吼えることが犬の仕事なら、あれほど仕事熱心な犬はいないでしょう。吼えるだけでは飽き足らず、体当たりしてくることすらあります。いつか噛み付かれると思います。

それでも大事なお客様ですから、お世辞の一つも言わねばならぬかと
「わー、可愛いワンちゃんですね。何てお名前ですか?」などと心にも無いことを言ってみたりして、自分のくだらなさに傷つきます。こんな人間ではなかったはずなのに、創業百余年の商売人の血がくだらないことを言わせるのです。

まあ、私より妹の方がよく配達に行っていますから、彼女の方が先に食われるかもしれません。酒屋の配達帳にはそのお客さんのアドレスの頭に犬の似顔絵が描かれ、小さく『吼え犬』と書いてあります。妹は絵もなかなか達者です。

【猫か猿か】

猫背矯正ベルトを買いました。買った瞬間からケチの付いた品です。支払いを終えて薬局から出ようとした途端に万引き防止の警報が鳴りました。
「可笑しいな?万引きはしていないぞ。」そのまま出て行ったらマズイと思ったので、店内に戻りもう一度出てみました。また警報が鳴ります。少し面白くなって何回も出入りを繰り返して見ました。レジの人が慌てて出てきました。
「すみません。外すの忘れたかもしれません。」何を外すのかは知りませんが、店内の品物には何か付けてあるらしいです。万引きはしていません。

家へ帰ってさっそく着けてみました。なるほど肩甲骨がかなり後ろに引っ張られます。それを着けたまま仕事を続けました。最初は良かったのですが次第にベルトのすれる脇辺りが痛み出しました。姿勢さえ良くしておけば何の問題も無いのでしょうが、私の背中の猫がそれを許しません。猫はすきあらば丸まろうとします。しかし、ベルトも猫に反発し、丸まる猫を引き戻します。猫対矯正ベルトの一騎打ちです。

痛みを伴うのでやや猫が不利です。痛くないように姿勢を正すと、まるで無理やり立たされた日本猿のような感じになってしまいます。猫のままですごすか、猿風の不自然な立ち姿で働くか、ここが思案のしどころです。猫と猿のハザマで揺れ動く私・・・
「早く人間になりた〜い!!」 byベロ

思いつくままに書いてみました。つまんなかったかな?次回はつまる話が書けるようアンテナ張っておきます。そんじゃまた。


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