柿市こぼれ話


【突然の来訪者】

こんにちは。今年の夏はとてつもなく暑かったので、野菜の値段が高騰しています。八百屋としては、安いのも困りますが、高いときも手が付けられません。何しろお客様から「柿市、野菜が高いぞ。」と、おしかりを受けることが多々あります。儲けてはいません。元値が高いのでろくな利益も乗せられません。まったく困ったことです。

それはさておき、今日は先日あった呆れた話を聞いていただこうと思います。実は九月に祖母が亡くなりまして、介護、葬儀、法要とここのところかなり忙しい日が続いておりました。そんななか祖母が亡くなって一週間ほど経ったある日、当社3階の社員食堂にあたふたと駆け上がってきた人がおります。
「柿いっつあん、柿いっつあん(柿市さん、柿市さん)、あんたんとこのばあちゃん死んだね。」おやっと思いました。よくあることですがたまたま死亡欄を見逃してしまい、葬儀に来られなかったので自宅にお参りに来てくださったのかと思ったのです。しかし、その後のセリフは思いもかけない内容でした。

「わしゃ知っとったけど、参りに行かんかったがや。なんでかて言うたら、あんたんとこわしのカーちゃん死んだとき参りにこんかったさけな(私は知っていましたが、わざと葬儀に行かなかったのです。なぜなら私の連れ合いが亡くなったとき、お宅はいらっしゃらなかったからです。)。」
ぶっ飛びです。まさかわざわざこんな苦情を言いに来る人が居るとは・・・話しかけられている母も毒気に当てられたのか、いつもの噛み付き技も出せないようです。
「ほやろ?参りにもきとらん相手んとこに、なんで参りにいかんならんかちゅう話や(そうでしょう?お参りに来なかった相手のところへ、なぜ参らなければならないかという、そういった話になるわけですよ。)。」
『へー!そうですか?それはどうも、不義理をして申し訳ありませんでした。でも、そんなイチャモンそれこそ変でしょう?』心の中で反論しましたが、勿論口には出しません。母は、不承不承といった態で謝っています。
「な〜〜ん、あんた来とらんわいね。香典ももろとらんがや。香典帳見りゃわかるし(いいえ、お宅はいらっしゃいませんでした。ついでに言うと香典も頂いてはおりません。うちの香典帳に記載されていませんから。)。」更に暴言は続きます。
「ま、今日はわしそれだけ言いに来たがや。うっかり行かなんだがでないげんわ。ほんなら(今日はそれを言うために来ました。決してうっかり行かなかったわけではありませんから。それじゃさようなら。)。」それでもひょっとして仏壇に線香でも上げていくのかと思っていたのですが、来たときと同じようにせかせかと帰っていきました。本当に文句を言うためだけにいらっしゃったようです。

これって・・・どうよ?こんなのあり?世の中広い!!まだまだ未知の生物がいっぱいいるようです。死ぬまで勉強ってことですかね?いやはや恐れ入りました。

追記 母は、お参りにも行ったし、香典も出したと言っています。あんなうるさい人のところへ行かなかったら大変なことになると思って行ったそうです。どっちの言い分が本当か分かりませんが、あのおっさんが非常識なことはよく分かりました。


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