柿市こぼれ話


【さらば、ドラマ工房『景品の籠』】

こんにちは。今日は最近私を悩ませているある出来事について愚痴って、少しばかり憂さを晴らそうと思います。とは言っても、けっこうグチグチした性格なので常に悩みは尽きないのですが…

悩みの種は最近当社の酒屋にお買い物に来てくださるあるお客様です。お客様のことをグダグダ言うのはいけないとは思うのですが、あんまりなような気がするのです。まあ、聞いてください。

その方はどうやらご近所にお住まいのようで、3日に一度ばかり2Lのお水を買いにいらっしゃいます。ほんの十日ばかり前からいらっしゃるようになったのですが、のっけから強烈でした。180円の水を2本買われて、景品の籠の中から刺繍入りの中国土産のハンカチをごっそりと全部持っていこうとされたのです。全部と言っても6〜7枚ですが、景品の籠には1,000円以上お買い上げの方にプレゼント(ただし二点まで)と書かれてありますし、勿論口頭でもそのように説明しました。

けれど、ありがちなことではありますが、この手の方は引き下がることを知りません。「いいがいね(いいでしょう)、今度からこの店で水買うから。」水は2本買っていただいても360円です。どうあがいても1,000円にはなりません。本当はそんなことはどうでもいいのですが、その根性が嫌な感じです。どう説得しても聞き入れてもらえず、強引にハンカチを3枚持っていってしまいました。自分には3人の孫がいるからどうしても3枚貰わなければならないと言うのがその理由です。

さらに続きがあります。その方は次の来店の折に前回の空いたペットボトルを持ってこられ、「あんたんとこでこうたんやさけ、あんたんとこで捨てといて(こちらの店で買ったものなのだから、こちらで捨ててください)。」と、置いていかれるのです。将来的にはそれが正解なのかもしれませんが、悲しいことに店番1人の小さな酒屋では、お客さんのいない隙を見計らって走ってゴミ捨てに行っている状態です。勘弁して欲しいです。数十円しか儲けが無い上にゴミ捨てまでやらされて、挙句に景品ごっそりではやっていられません。

そのうえ一度ならずも二度までもさらに景品を持っていってしまいました。悩みました。これではいけないと心の中で断るイメージトレーニングをします。私が意地悪く言います。
「お客様、前回もそちらの籠から景品を持っていかれましたね?わたくしが知っているだけでもお客様はすでに5点の景品をお持ちになりました。お客様のお買い上げ金額は加算しても720円。これではまったく割が合いません。もう景品のお持ち帰りはご遠慮ください。」そうすると、腹を立てたお客様は
「こんな店もう二度と来ませんから。」と、言い捨てて去っていきます。めでたし、めでたし。ああ、夢の話だね。小さな小さな夢。そんなことどうせ言えっこないんだから。私ってほんとにスモールな人間だなあ…

まあ、そんなこんなで相談の結果、景品の籠はしばらくの間退場してもらうことになりました。義妹いわく「そんな人は、景品狙いなんだから、景品さえなければ来なくなる。」のだそうです。今まで数多くのドラマを生み出してきたあの『景品の籠』、しばしの間さようなら。あればあったでいろいろと厄介だったけど、無くすとなるとなんだか寂しいものですね。

追伸、例のお客様は籠が無くなってもいらっしゃっているようです。ゴミを押し付けられるところも気に入られてしまったようです。とかくこの世は思うようにはまいりません。


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