柿市こぼれ話


【酢豚のス】

当社「柿市商店」の従業員の方々は肉が好きだ。中には食堂に来る際必ず「肉、肉、肉、肉・・・」と、呪文のように唱えながらやってくる社員までいる。

肉が好きなのはかまわない。だが、どうしても許せないことがある。それは『酢豚』を出すたびに起こる。

当社では一人ひとりにおかずを盛り付け、主菜と副菜をそろえてカウンター上においてある。「主菜と副菜一個ずつ持ってってくれや。」と言うことだ。だが、人には好き嫌いがあるし、食べたい量もそれぞれ違う。そこで、どちらもやや多めに作っておいて、個人盛の他に大鉢に入れ、もっと欲しい人は取れるように、嫌いなものがある人は食べる前に返品できるようにしてある。

これで大体のところうまくいっているのだが、酢豚のときばかりは大変なことになる。肉だけを取って野菜を返品したりするやからが何人も出没するのだ。これでは最初の数人でお代わり用の大鉢の中は肉の無い『酢豚のス』になってしまう。

そこで私も考えた。ただでさえ高い豚肉を鶏に代えた。『酢鶏』だ。しかし結果は同じ、肉だけ無くなる。次には先に肉だけ少し除けておいて、『ス』になった時点で肉を追加する。追加するしりから肉だけ無くなる、むなしいいたちごっこの始まりだ。

しまいには肉がなくなった後、魚肉ソーセージを追加したり、揚げた鳥皮を追加したりしたがそれも無くなり、野菜だけが残る事態は一向に改善されない。それにしても鳥皮や魚肉ソーセージは肉なのか?たんぱく質なら何でも良いのか?まったくうちの従業員の方々は守備範囲の広い人たちだ。

しかし一番の問題は野菜が必ず残ると言うことだ。当社は青果物業なのにそれで良いのか?メタボってる人もかなり居るぞ。
「野菜を食わなきゃダチカンぞー!!」って、こりゃおっそろしく古いか。

 ま、そんなわけで当社の従業員食堂で酢豚が提供されることはほぼ100%無くなった。『酢肉団子』が出てくることはたまにある。どうやら当社の従業員の方々は肉団子があまり好きではないらしい。まあ、肉団子とは言っても激安商品なので原料は肉ばかりではないようだ。大豆蛋白などで増量してあるらしい。その辺り、あやしの臭いを獣の感で感じ取っているのかもしれない。それに肉団子は程よく崩れてくれるのでなおのこといい感じに出来上がる。ま、「これでも食らえ」ってとこかな。


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