柿市こぼれ話


【ズボンの話】

今日のお昼ごろ酒屋に来てみると、急ぐ仕事もなく暇していた妹の毒口が突然炸裂した。
「何やあんたそのジーパン、パンタロンかいね?」確かに私のおニューのジーパンはおかしな形をしていた。買うときに試着するのが嫌いで、しかも服にあまり興味のない私はサイズと色だけで選び、形がどうかなどあまり気にしたことはない。そんな訳で買った服がとても着られた代物ではないことが時としてある。

今回のジーパンも今朝はいたときに広がったすそを発見して『何じゃこれ、パンタロンけ?』と、私自身も呆れたのだが、まあいいかとそのままにしてしまったのだ。ほんとはあまり良くなかった。ただすそが広がっているだけではなく。買ったばかりのためかアイロンがけしたようになっていて、まるで三味線のバチかイカのエンペラみたくなっているのだ。しかも長さが短い。

妹の毒口は更に続いた。
「それ、切ってもろたんやろ?」
「な〜ん(いいえ)、でもちょっと短いと思わんけ?あたしの足が長いさけかな?」
「横幅で引っ張られてみじこーなっとる(短くなっている)だけやろ、ツンツルテンやがいね、みっとんねー(みっともない)。どこ行ったらそんなもん売っとるんけ(売っているのよ)?あんたまさかそれで買い物行く気じゃないやろうね?」悪いが行く気だ。しかし、的を得た妹の毒口は壷にはまった。おかしくって涙が出た。
「あんたほんとに天才やわ、人をけなす天才。こんなとこに置いとくのが惜しい逸材や。」キョトンとした犬みたいに小首をかしげて妹が聞いた
「じゃあ、どこ行けばいいんかね?」妹よ、それは姉ちゃんにも分からない。ただ、腐らすには惜しいような気がふとするだけだ。

話を本筋に戻そう。当社柿市商店には一応制服がある。上着だけだが、夏はサーモンピンクの半袖。冬は朱色のジャンパーで襟の部分は緑色だ。つまり柿のヘタ。ちょっとシャレが効いていていいと思いませんか?ただ、どうしても着なければいけないというほど厳しくはないので、けっこう好きな格好をしている人は多い。

それは良いのだが、年配のオバサン的には最近の男性社員のずり下がったズボンに納得がいかない。ひどい奴は尻の下、太ももの付け根のところからズボンをはいている。パンツモロ出しだ。そのパンツもかなり下がっているので、しゃがんだりすると尻の割れ目まで見えている。下手をするともっといけないものまで出ているのではないか?これってセクハラではないのか?しかも決して若くないオッサンまでイササのトトまじりでパンツ出しだ。そんな格好をして楽しいのか?機能的でもないし、第一冷蔵庫の中では寒かろう。

以前あんまりなパンツ出し男に妹が
「そんなにパンツ見せたいんなら、パンツだけになっとればどうや?」といやみを言ったところ、本当にズボンを膝まで下げて出て行ったそうだ。これってどうよ?犯罪か?スレスレか?まあ、ある意味アッパレではある。私としては早くこの流行が去ることを願うのみだ。

P.S.  以前『スパッツ』と言われていたものが今は『レギンス』と言うのだそうだ。どう違うのか義妹に聞いてみたところ、同じものだがスパッツは死語なのだと教えてくれた。同じものに違う名前をつけて新しがることに合理的な意味があるのか?

姪っ子に言わせるとどちらも『モモヒキ』だそうだ。どうやら彼女にも妹の才能が受け継がれているらしい。おとろっしゃ、おとろっしゃ(恐ろしや、恐ろしや)…


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