柿市こぼれ話


【それってアリですか?】
お客様相手の商売をやっていると、時として納得できない振る舞いをされる方々がいらっしゃる。今回は私たちを苦しめるそんな小さな事件を取り上げてみたいと思う。

ことの元凶は多分無料の試飲サービスにあるのだと思う。当社の酒部では、お客様が酒を選ぶときに参考になるように、よく売れる値段のもので味も自信を持って進められるものを中心に、試飲のサービスをしている。これはあくまでも酒を買っていただくためのもので、振る舞い酒ではないのだが、その辺りが分かっていただけない場合が多々ある。

そのお客様は二人連れでいらっしゃった。ツアーの中のお客様同士のようで、女性のお客様は早々に日本酒をお買い上げくださった。すると、連れのお客様が
「わしに日本酒を一杯飲ましてくれ。」と、おっしゃった。明らかにお買い求めの意思はなさそうだったので
「酒を選んでいただくための試飲ですから。」と、お断りしたのだが、先の女性客が
「私が買ったからいいでしょう。」と、非常に強く抗議をされ始めた。試飲の趣旨を説明させていただいたのだが、腹を立てたお客様には話がまったく通じなかった。

こんなこともあった。当店の営業は夜7時まで。営業時間も過ぎたので、店じまいをしようとしていたときだった。通りの向こうから10人ほどのグループが、うちの店めがけて渡っていらっしゃった。鼻先で店じまいするわけにもいかないので、またレジの前に戻った。
「うわ〜、試飲だ試飲だ。」それを聞いたとたん不吉な予感がしたのだが、顔には出さずにお相手をした。うちの店めがけてまっすぐ来てくださったのだから、多分買ってくださるのだろうと、言われるままに何点かをグラスに注いだ。そのうち、グループの中の1人がトイレを貸してくれとおっしゃったので、当然お貸しした。するとほぼ全員が順にトイレを使い、待っている方は試飲を続けた。

しかし、一向にお買い求めの話にはならず、トイレを使い終わると、
「ありがとう。」と言って、出て行ってしまった。すでに30分ほどの時がたっていたが、何一つ買わずに行ってしまわれた。これってアリなのか?こんなことって、おかしいんじゃないか?まったく納得できない出来事である。一番腹が立ったのは営業時間を大幅に過ぎていたことだった。空しく試飲のグラスを洗い、店じまいを始めた…。


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