柿市こぼれ話


【外反墓地に埋めてくれ】
 何ヶ月前からか私と妹は人様の小さな言い間違えをコレクションしている。被害者は主に母だが、どうも観察していると年配の方に言い間違えが多いようだ。私も妹も人の揚げ足取りがけっこう好きな、暗めの性格なので母などはたまったものではない。妹の突っ込みは鋭く、地道な性格の私は忘れないようにすぐメモを取るようにしている。くふっ、私って嫌な奴。

 今回至宝とも言える言い間違えをしてしまったのは、叔母である出村部長だ。彼女も定年を過ぎ今は嘱託の身だが、当社にとっては無くてはならない人材なので、相変わらず忙しく働いている。

 ある日の退社時、叔母はいつものように酒屋により、お気に入りの発泡酒を仕入れようとしていた。そして
叔母「あ〜ボチが痛い。」
妹「えっ?墓地?何のこと?」
叔母「外反ボチよ、この飛び出たボチが痛いんだ。」
妹「えっ?外人墓地?」
まったく話がかみ合っていない。ボチではなくボシだろう。叔母は年季の入った立派な外反母趾の持ち主だ。人間もある程度年季が入ってくると、小さなことはどうでも良くなってくるようだ。叔母にとって耳慣れない外反母趾という言葉より、身近な墓地のほうに流れていってしまったのはなんとなく分かるような気がする。

 間違いに気付いた妹が大受けしていたところに私が店番の交代にやって来た。3人の『小さなことに大うけパワー』は増幅し、涙が出るほど笑いこけた。
妹「チーちゃん(叔母の愛称)、それってやばいぞ。」
叔母「もー、ほんとにヤバイわ。死んだらこの墓地に埋めてくれ。」叔母は自分の外反母趾を指差しながらそう言うのだ。
私「どーやって、その墓地に入れる?そんなん無理にきまっとるやろ。」
叔母「な〜ん、死んだら骨になってコンパクトになるし、狭くても入れるわいね。」
私「分かった、無理とは思うけど、千秋(叔母の一人娘)に言っとくわ。」千秋、聞いたか?あんたの母かなりおかしなことになっとるぞ。自分の外反母趾に埋葬希望だ。

 ちなみにわが母は、自分の友人との電話の後
「あんた一人だけ先駆けしたらずるいって言われたわ。」抜け駆けだろう。何の先駆けじゃ?そして、フルーツを添えた祖母の朝食のプレートを見て
「わ〜、デリシャスやね!」デラックスじゃないんかい?まだ食ってねーだろ。
「みんなトイレ中継のときにタバコ吸うんやね。」トイレ中継?トイレ休憩やろうが?そんなもん中継された日にゃたまったもんじゃないわ。
「あ〜、ハギクが痛い。」歯ぐきやろ?てか、その言い間違え大昔からしとるね。そんな言葉あるんやと思っとったわ。
てな具合に日々ぶっ飛ばしています。


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