柿市こぼれ話


【記憶喪失 パンイチ男と男前】
 またまた、事件です!!

 三月末の土曜日の夜、社長たち3人の身内のバースデーパーティーを開いた。うちの身内は3月生まれが多い。散々食って、かなり飲んで、そろそろだれてきた頃、突然エレベーターの扉が開いて、4人の酔っ払い社員(正確には、3人の酔っ払いと下戸のあだけ男:標準語に直すとおふざけヤローってとこかな?)が乱入してきた。

「こんちわー!!」すでにかなり飲んでいるらしく、かなりのハイテンションである。
「おお、よう来たな。寿司食え、肉もあるぞ。」と、社長。もちろん私たちも、陽気な酔っ払いは大歓迎である。「さあ食え、飲め。」と宴会も活気付いた。

  しかし、この方々はただの酔っ払いではなく『大酔っ払い』の域に達していた。気が付くと中の1人が、私の取って置きのワインをラッパ飲みしている。
「ちょっと、そのワイン5000円以上するげんぞ。止めてくれんけ。」
「えっ?これってそんな高いん?」
ラッパ飲みを止めるかと思ったら、彼はボトルを抱きしめチューをした。そしてまたラッパ飲みだ。

 次にふと気付くと(私もかなり酔っていたので、時々しか気が付かない。)彼はいつの間にかパンツ一丁になってシコを踏んでいた。
「朝青龍だ〜〜〜。」
土俵入りである。そのうち
「蘇民祭だー!!」と叫びながら自らパンツを脱いで走り出し、壁に激突した。挙句、スッ転んで、団子虫のように前転している。

「服を着ろよ!!」みんなが大笑いしながら説得する。ようやく捕まえられて服を着るが、またすぐパンツ一丁になってしまう。今夜の彼はよほど機嫌が良いらしい。パンツ一丁、パンイチ男の出来上がりだ。

 社長の隣に座った目の据わった別の酔っ払いが「俺は文句が多いのは分かってるんすよ〜〜〜」と、ろれつの回らぬ舌で訴えると、これも酔っ払った社長が
「お前に期待しとるんやぞ。」と、言いながら肩を抱いている。社長の向かい側の席に座っていた男前キャラの酔っ払いが、立ち上がって仕事の抱負などを熱くぶち上げる。その後ろにパンイチ男がこっそりと忍び寄り、どうしてそんなことが出来たのかわからないが、「ダー!!」と言いながら男前のズボンとパンツをずり下げた。

「コラー!!」
 みんなに叱られると、パンイチ男は逃げ出してまたしてもパンツを脱いでしまう。ただし、こんなに酔っ払っていても脱ぐときは必ず後ろ向き。ケダモノ化した見せ掛けの下に恥じらいの気持ちがほんの少しだけ残っているようだ。

 あまりにも何度もパンツを脱ぐので、とうとう社長がチビッと怒った。
「もう止めろよ〜〜。もう、ほんとに・・・お前のイ◯リは汚いぞ。」そう言えば、いい加減に引き上げられたパンツから物がはみ出している。彼はちっとも気にしていない。またしても蘇民祭だ。ホーホーホー!!

 一応、ホームパーティーなので身内の子供も参加していた。うちの子供たちはたいがい酔っ払いには慣れている。小学生の姪はパンイチ男のパンツを手に持ちブンブンと振り回す。
「止めろー!!そのパンツは汚いぞ。」下戸のあだけ男が叫んでいる。パンツを取り上げられたパンイチ男は、別室の扉から顔だけ出してパンツの行方を心配そうに窺う。中学生の甥っこは小さな声で
「逮捕してくれ。」と、言い置いて別の小部屋にダークな雰囲気で引っ込んでいった。

 なんと楽しい、陽気なひと時だったことであろうか。すでに「ショウちゃんの急性アルコール中毒事件」を乗り越えたわが社の社員に怖いものなどありゃしない。

 ただ、4人の酔っ払いのうち少なくとも2人は、自分のしでかしたことをまったく覚えていないらしい。そのためここ数日は自分自身に疑心暗鬼となり、小さくなって暮らしている。怯えた目が少々痛々しい。

パンイチ男は当社を襲撃したことすら覚えていない。しかも体中傷だらけで、顔面損傷状態である。

 男前は休み明けに「お前、尻出しとったぞ。」と言われて、ドン引きしていた。出したのは尻だけではないが、それは言わぬが花というものだろう。


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