柿市こぼれ話


【それって笑うとこ?】

 私の母は当社の役員である。とっくに年金をもらうお年頃だが、頂きながらも働いている。それが当社のような三ちゃん農業的な小さな会社の悲しさでもある。働いて、働いて、働き続ける。ちなみに祖母は85歳くらいまではバリバリ現役で働いていたし、90歳をとっくに過ぎた今でも幻想の中で働き続けている。

 さて、母の話だが、先日和やかな朝ごはんの最中に母の携帯が鳴った。もちろん従業員食堂での朝ごはん。私のほかに太田部長もお食事中だ。かけてきた相手は古くからの知り合いで、体調を壊し病院からのTelらしい。

母:「えっ、何?ガンかもしれないって?何言ってるの、あんた元からガンでしょう?」
確かに以前にもガンになったことのある人なのだが、その応対でいいのか?
母:「何?悪性かもしれないって?キャーハハハハハ、入院しなさい、入院しておとなしくしてなさいよ。」
えっ?ここって笑うとこ?笑ってもOKのところ?私は耳を疑った。目を見合した太田部長も目がビックリマークになっていた。
私:「ねえお母さん、今のって笑うところじゃないでしょ?」
母:「えー、そうかな?じゃあどうすれば良かったわけ?泣けばいいってこと?そんなことしたら相手がもっと落ち込むでしょう?」
そうかな?そうなのかな?なんだか違うような気がした。私の勘違いかもしれないが、少なくとも笑うべきところではないような気がする。

 幸い電話の相手はガンではなかったらしい。なかったらしいが、私の母はこれでいいのか???????

【お神酒徳利】

 わが社には正社員以外の従業員もけっこう居らっしゃる。バイトにパート、派遣社員、定年退職した後も働き続けている人など様々である。

 その中で常に絶妙なトークを炸裂させているK君とS君はただ荷物を運ばせているだけではもったいない逸材である。私はひそかにこの二人を「お神酒徳利」と呼んでいる。この二人、配達地域がほぼ同じで、当然上役も同じである。どこの会社でもそうなのだろうが、上役とは煙たいものらしい。

 二人は「今日は大王様の機嫌が良かったから朝飯を食いに来られた。」などと言ったり、呼び出しの電話に顔を曇らせながら「やっと脱北してきたのに強制送還かよ。」と嘆いたりしながら日々朝ごはんを食べている。

 K君の家はかなり郊外のほうにあるらしく、それをS君がからかう。「おい、お前のところ庭先をオッコトヌシ歩いとるやろ。」「オッコトヌシなんかおらんわ。山のごく普通の獣しかおらん。」ごく普通の獣は居るらしい。

 私も以前S君に「このキムチ鍋、ラクダの臭いがしますね。」と言われたことがある。確かに強烈な臭いがしていたことは認めるが、S君はラクダの鍋を食ったことがあるのだろうか?私はないが、この「ラクダの臭い」と言うキーワードがつぼにはまって、私は何日も笑い続けた。ちなみにほぼ全員が「臭い、臭い。」と言いつつ『ラクダキムチ鍋』を食べていった。臭くても何でもとりあえずは食うわけだ、わが社の従業員の方々は。

 とにかくこの二人のトークは本当に面白い。しかし、独特のニュアンスも伝わらないし、不正確になってもまずいので文章にはしにくい。聞きたい人は朝7時半ごろ当社三階社員食堂におこしください。

 そんじゃ又、お元気で。


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